認知症当事者のためのコミュニティサイト『コレカラ』

認知症当事者のためのコミュニティサイト『コレカラ』

認知症の当事者とともに創る、当事者が笑顔になるための場所

物忘れやいつもと違う自分に不安を抱えた方

認知症と診断をされた直後の方

誰かに話を聞いてもらいたい

でも、誰にこの想いを話したらいいのだろう

そんな方が、少しでも早く“良き理解者”や“同じ想いを分かり合える仲間”に出会えるような

そんな居場所をWEB上で創りました

私たちはこれまで10年間、若年性認知症とともに生きる方々と一緒に活動を続けてきました。ある日、ご本人からこんな言葉をもらいました

『認知症になってもわたしはわたし。自分のやりたいことを、これからもやり続けたい』

とても普通の言葉です。でも、それが何故かやりづらい現実があります。

医療も大切。ケアも大切。でも、もっともっと大切なのは、やっぱり“人”

同じように悩み、そして当事者との出会いから一歩前に踏み出した先輩たちがいます。

そこにはどんなきっかけがあったのか。今、どんな工夫をしているのか。

是非、のぞいてみてください。少し、お話しませんか?

私たちはいつでもここで待っています。

コレカラ 渡辺典子

オンライン座談会〜私たちのコレから〜 終了しました!

オンライン座談会〜私たちのコレから〜 終了しました!

多くの方にご参加いただき、オンライン座談会が終了しました。
開始早々に竹内さんが画面から消えてしまうという私たちらしいスタート笑
直前まで打ち合わせしていたのになぜ〜〜〜?アニキ〜〜〜!
焦る私をよそに、想定内と微笑む丹野さん、下坂さん。心強い!

その後は無事に、丹野さん、竹内さん、下坂さんで皆さんの質問に本音で答えていただきました。実は、いただいた質問に対して、事前にいろいろと考えてくれていました。どうしたら伝わるか。誤解を産まないだろうか。皆さんとの時間を少しでも有意義に出来るように、と。楽しい3人の本音トークの裏側は、その想いでいっぱいだったことをお伝えしたいです。

そして、あっという間の1時間半でしたね!きっとまだまだ話し足りないかも。

第2弾も考えていきますね。女性当事者の方や、新たなメンバーの登場も!?

そして、いよいよ『コレカラ』サイトがスタートです。

“楽しんでやっていこう!”が私たちの合言葉ですが、皆さんと一緒に作り上げていければ嬉しいです。生活の中で工夫されていること、仲間との活動の様子など、いろんなメッセージをお待ちしています。

「オンラインおれんじドア」にも是非。

今考えていること、言葉にならないその思いも、お話ししてみませんか。

ちょっとだけ手を伸ばしてみてください。その先に私たちが待っています。

渡辺典子

丹野智文 2022 ADIロンドン報告  ~サイトオープンに寄せて~

丹野智文 2022 ADIロンドン報告 ~サイトオープンに寄せて~

今回、英語が話せない私がロンドンを一人で行動する時がありました。

その時に困った経験から、私が感じたことです。

認知症の人にとって、困ることを奪われなければ、考え、工夫をするようになります。

困ることで認知症の本人の力が発揮され能力がアップするのです。

私は日常から困っていますが、何をすればリカバリーできるかを仲間と一緒に常に考えています。

これが今回ロンドンという知らない土地、言葉がわからない土地でも成功体験につながったのだと思います。

英語が読めない⇒Google翻訳を使う

カメラ入力を使うことで読むことができました。

これはポスター発表をGoogle翻訳で見た時の写真です

お金がわからない⇒キャッシュレス(カードを使うことで対応できる)

イギリスでは、ほとんどのお店がキャッシュレスで現金を持ってなくても困らないと思います。だから、お金の見方がわからくても問題なかったのです。

道、場所がわからない⇒Googleマップを使い、目的地を入力

歩く、乗り物を使うなど入力 交通手段もバス、地下鉄、電車など何番のバスに

なればいいのか、何番線の電車に乗ったらいいのかなどまで出てくる。

人に助けてもらうことは大切、でもそれは最終手段で、自分がどうやったら出来るかを

最初に考えることも必要だと思います。

頼りすぎないという気持ちを強く持つことが大事

「丹野智文だからできるのでは?」常にこのことを言われ続けてきました。

私は全国を一人で講演に出かけていて常に道がわからない、場所がわからないそのような経験をしていて、Googleマップを常に使っているから海外に行っても使い方がわかり困らなかったのです。

日本でも使っていない人が海外で使えることはないのです。常に使い続けることの大切さを実感した経験でした。

認知症になって症状で落ち込み自信を失っていきますが、これができるという成功体験の積み重ねが当事者の自信を取り戻していきます。

新しいことへの挑戦、やることができたという実感が認知症の当事者には大切ではないでしょうか。

(注)ADIとは?

「国際アルツハイマー病協会」のこと。2022年6月に「2022 ADI国際アルツハイマー病協会・国際会議」がイギリス・ロンドンで開催され、参加してきました。